成功者の背中を追え

英語を学びたいという人が、いろんな先生から英語を習うと、会話ができるまでの期間が遅くなるといわれます。
では、どうすれば早く話せるようになるのかというと、先生をまず1人、決める。それで、その人から徹底的に教わるのです。なぜ1人の先生がいいのかと言うと、人は口癖というのがあるのですが、毎回毎回、同じ言い回し、あるいは同じ話し方を教われば、覚えることができるというわけです。
なので、どんな分野でも早く成功したければ、先生を1人に決めて、まずその先生を徹底的に真似るっていうのが、早く成長する秘訣です。
3年後になりたい自分
でも、そうすると先生の選び方が重要になってきます重要になってきます。ポイントは3年後です。自分が3年後こういう風になりたいなっていう人を、まず見つけなくちゃいけません。
これは遠すぎても駄目です。それに、大企業の社長から習った方がいいのかっていうと、ちょっとピンとこないし、事業規模が違うのなら、お手本にはなりませんね。
私も、松下幸之助とか、元セブン&アイホールディングスの鈴木敏文氏とか、著書や評伝を読み漁りましたが、事業そのものにとくだんの影響を受けてはいないです。というより、人として惹かれたということであって、先達とか先生とかいう存在ではないのです。
ちょっと先を走っている人
で、その人を先生に決めたら、徹底的にマネます。お近づきになれるのでしたら、喋り方だったりとか、例えばメルマガ書いてたら、メルマガの書き方、文章の書き方、使う言葉、癖、全部マネるのです。
要は、先生の行動の癖や持ち物には何かしら意味があるのです。もし、それが自分から見て、ちょっとヘンかなと思われるものだとしても、その先生がやってるのであれば、間違ってる間違ってない関係なくマネるのです。
会社づとめしていた当時、私が徹底的にマネたのは、先輩であり上司の方でした。その人は若くして会社の重鎮となっていたのもありますが、営業マンとして、マーケッターとして、いろいろな意味で先達でした。
私が営業に行くところがないと、さっと、名刺ホルダーの中から、何枚かの名刺を取り出して、ここに行くといいよーと差し出してくれました。これは後年、私が自分の部下を持ったとき、同じことをしました。
というか、そういうふうに、部下に自分の手持ちの名刺を差し出せるのが、マーケティング担当者としての役目だとして、それができるように心掛けました。
守破離の世界
DRMは、ダン・ケネディからメソッドを学びましたが、お手紙作戦はその先生がもっとも得意とする戦術だったので、とうぜんマネました。自慢ではありませんが、1カ月に何百通も書いたこともあります。
だから、その先生が逆に、私に「自分の書いた文章を添削してくれ」といわれたとき、嬉しいというより、気味が悪かったことを覚えています。
習いごとの世界には、『守破離』というのがあります。先生の教えを守るところから始まって、それを破って自分らしさを出していく時期がある、最後は先生の影響から離れていくというものです。
でも、伸びない人は、初めからオリジナルを入れちゃうのです。お金が儲かってもない時期から、自分らしさを入れてしまうのです。でも、儲かってない人が自分を出して儲かる確率なんかほとんどないのです。
ところが、みんな、自分らしさ、オリジナル、ってやってしまうのです。たしかに独自性は大事だとか思いますが、そんなものは儲かってから、ひとかどの存在になってからやればいい話なのです。
差別化の基となるもの
独自性、差別化っていうことで、最初から違わないといけないということに、こだわっていては伸びないのじゃないのかと思います。マネした方が早いのです。
そして、自分の立ち位置をもうひとりの自分から、冷静に眺められること、要は自己分析できることが大事です。そのためには、先生から教わったこと、身につけたことが、価値判断の基礎になっていることです。
ビジネスが飛躍するコツ、それは、先生が見るが如く、「自分」を見れるかどうかです。その中で、何が上手くいくパターンなのか、何が有効なメソッドなのかをよく知ることです。