男が惚れるビジョンの描きかた

インドネシア進出サポートをしている小野耕司さんのブログに、インドネシアでの過酷な国内輸送環境について書かれています。

「(前略)道路の補修は手が回らず、あちらこちら穴凹のようです。島の間はフェリーとか貨物船で輸送されますが、港での積み降ろし作業の粗さは改善されていないようです。例えばジャカルタからカリマンタンなどの地方都市へ商品を輸送する場合は、衝撃、転倒、落下、そして浸水テストを連続して受けることをイメージして梱包仕様を設計しなくてはなりません・・・」

私も若かりし頃、精密機器のノックダウン部品を、インドネシアに輸出梱包していたことがあり、盗難、破損、紛失などは日常茶飯事でした。

たいへんな苦難を経験して、小野氏はさぞかし、インドネシアが嫌になったのかと思いきや、「この経験こそ生かせる」と思ったのです。
彼は現在は、日本の中小企業のインドネシア進出を支援する会社の代表をしています。

このように、同じ経験をしても、それをどう思うかによって、考え方・生き方が変わり、今が変わってくるのです。

ある種の色眼鏡

これは、
・テレビ・新聞・本などからの情報
・今はスマホなどのインターネットからのニュース
・両親や会社の先輩や同僚からの話し言葉
などで、ある種の色眼鏡をかけて、自分を取りまく世の中を見ているということなのです。

他からの埋め込まれた情報や知識によって、ものの見え方が変わるというのは、なんか悔しいような気もします。
なぜなら、本来の自分を見失っていると、暗に言われているからです。
江島青年は、「自分を守らなければならない」という深層心理で、いろんな色眼鏡を懸けてきたのも事実であり、とうてい小野氏には及ばないということです。今がそれを証明しています。

今を手繰り寄せるようなビジョン

私たちは日々、テレビでニュースを観たり、通勤途上でいろいろな人を見、職場や家庭でお馴染みの顔を見ます。
そして、私をはじめとする大多数の人は、「今日の上司は調子がいい」とか、逆に「機嫌が悪い」とか、言動の一挙手一投足に戦々恐々として過ごします。
根底には、そんな他人との関係性を、できれば崩したくないと思っているからです。
他人との関係性を保ちながら生きています。

でも、今求められるのは、小野氏のような前向きさです。

もっというと、
・どういう状態になりたいか
・将来どうなりたいか
・ビジョンとしてありありと見えているか
ということに、大きく左右されるのです。

彼は、インドネシアの工場に一作業員として送り込まれ、そこでたたき上げて、副社長まで登りつめたのです。

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